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今月のTOPIC S
1. 多様化する労働契約のルールに関する検討会報告書を公表
2. 育児休業中の保険料の免除要件の見直しに関するQ&Aを公表
3. 新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金の申請対象期間および申請期限を延長
4. 新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置を延長
5. 日・スウェーデン社会保障協定の発効
1. 多様化する労働契約のルールに関する検討会報告書を公表
厚生労働省では、「多様化する労働契約のルールに関する検討会」を設け、無期転換ルールに関する見直しや多様な正社員の労働契約関係の明確化等について検討を重ねてきたが、令和4年3月30日、検討会の報告書を公表した。今後講じていくべきとされる対策は以下の通り。
- 無期転換ルールに関する見直し
・ 無期転換申込権が発生する契約更新時に、労基法の労働条件明示事項として、転換申込機会と無期転換後の労働条件について、労働者に通知することを義務化。
・ 更新上限の有無およびその内容の明示の義務化、また最初の契約締結後に更新上限を新たに設ける場合には、労働者の求めに応じて上限設定の理由説明することを義務化。
2. 多様な正社員の労働契約関係の明確化
・ 労働契約締結時の労働条件明示に、就業場所・業務の変更の範囲を追加。
・ 労働契約締結時に書面で明示することとされている労働条件が変更された時も、変更の内容を書面で明示することを義務化。
(出典 厚生労働省)
【厚生労働省HP】
https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/000921199.pdf
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2. 育児休業中の保険料の免除要件の見直しに関するQ&Aを公表
厚生労働省は令和4年3月31日、日本年金機構等への事務連絡として、育児休業中の保険料の免除要件の見直しに関するQ&Aを公表した。Q&Aは全22問あり、下記の項目ごとに整理されている。
- 総論(2問)
- 出生時育児休業制度等について(4問)
- 標準報酬月額の保険料免除にかかる14日以上の免除基準について(7問)
- 賞与にかかる保険料免除について(3問)
- 連続する2つ以上の育児休業等について(2問)
- 手続き関連(4問)
(出典 厚生労働省)
【厚生労働省HP】
https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T220413S0010.pdf
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3.新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金の申請対象期間および申請期限を延長
厚生労働省は令和4年3月22日、「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」について、今般、対象となる休業期間を令和4年6月まで延長することとあわせ、申請期限も延長すると発表した。
なお、厚生労働省は、休業していた時期から申請までの期間が長くなると事実確認等が困難になるため、できる限り早期に申請するよう促している。
(出典 厚生労働省)
【厚生労働省HP】
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000811767.pdf
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24559.html
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4.新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置を延長
厚生労働省は令和4年3月25日、男女雇用機会均等法に基づく母性健康管理上の措置として規定されている、働く妊婦の方を対象とした「新型コロナウイルス感染症に関する措置」の対象期間について、令和5年3月31日まで延長すると発表した。
あわせて、新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置による休暇取得にかかわる助成金についても、対象期間が令和5年3月31日まで延長される。
(出典 厚生労働省)
【厚生労働省HP】
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24804.html
https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/000925756.pdf
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5.日・スウェーデン社会保障協定の発効
「社会保障に関する日本国とスウェーデン王国との間の協定(日・スウェーデン社会保障協定)」について、令和4年3月28日に効力発生のための外交上の公文の交換が行われ、令和4年6月1日に効力が生ずることになった。
この協定が発効されると、日本にとって22番目の社会保障協定となる。
(出典 厚生労働省)
【厚生労働省HP】
https://www.mhlw.go.jp/stf/pressrelease_nenkink20220328_00001.html
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編集後記
早いもので今年もGWを迎えましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。スポーツ中継を見ていると、かなり観客席が埋まっているように見受けられ、コロナ流行当初と比べるとwithコロナが大きく進んでいることを実感します。皆さまの会社におかれましても新しい働き方が浸透してきましたでしょうか。大槻タイムズではこれからも皆様に最新の情報を分かりやすくお伝えできるように引き続き努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
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